寒い

彼の体調優れず。
夕方まで彼の寝顔を眺めて過ごしました。

学校行って資料探し。
あたしお疲れ、て、ことで、ケーキ買ってひとりお祝い。3つ。

卒論そろそろやんなってきた。

イノセント・ボイス~12歳の戦場~ [DVD]

イノセント・ボイス~12歳の戦場~ [DVD]

1980年、エルサルバドル。50年にわたる軍政に喘いでいた農民・労働者は反政府統一軍事組織(FMLN)をつくり、米軍に支援された政府軍との内戦に突入する。

11歳の少年チャバの住む処は町外れの谷沿い。そこにバラックがへばり付く様に建っていた。そこは政府軍とFMLNの境界にあるためか、夜に何の前触れも無く銃撃戦が始まる。家の中、流れ弾がひゅんひゅんと飛び交う。
昼間は政府軍の監視下のもと、小学校の授業が続いていた。昼休み遊んでいると、突然校長先生が兵士とともにやってきて「次に名前が呼ばれたものは前に出る様に」と言う。彼らは知っている。このまま軍隊に連れて行かれて、前線につれられていくことを。お漏らしをする子供。逃げ出して射殺される子供。
青い宇宙に飛んでいくように見える、夜の紙蛍。屋根の上のキス。川遊び。授業中の伝言。忘れられない貴重な子供であるときのひと時。それが地獄のような戦場になっていく現実。

この脚本はオスカートレスが実際の体験を基に書いたものだ。作品はリアリズムに徹して描かれる。泥雨の中の死の行進。ゲリラと政府軍の交戦。突然の死。80年代中米の現実。宗教はカトリック。言語はスペイン語である。すぐ隣にキューバがある。現在進んでいるラテンアメリカの反米化に対してエルサルバドルはその防衛線に当たるのだろう。91年和平合意に達しはするが、いまだ平和には程遠い。
子供の兵士化。それはエルサルバドルだけの現実ではない。現在もおよそ30以上の紛争地で30万人以上の子供が兵士として働かされているという。

頭上を流れ弾が飛ぶ中、ベッドの下に横になり爪弾かれる反戦歌「ダンボールの家」のギターの音が哀しい。リアリズムとリリシズムを融合させた見事な作品。